戸隠

戸隠の信仰と自然を体感する 「戸隠神社五社巡り」

2022年08月25日 更新

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戸隠神社五社巡り

この記事を書いた人

ライター
くぼた かおり

Uターンで地元・長野市に戻り、出版社・広告代理店を経てフリーランスに。長野市信更町に仕事場「山庭舎」を構えながら、中山間地域を探索している。趣味は庭いじりと温泉めぐりで、県内の温泉を網羅するのが夢。



創建以来2,000年におよぶ歴史がある戸隠神社。そのはじまりは神世の昔。「天の岩戸」が飛来したことで誕生した戸隠山を中心に発展し、戸隠神社の五社には「天の岩戸開きの神事」に功績のあった神々を中心に祀っている。

宝光社・火之御子社・中社・九頭龍社・奥社、5つ全ての神社をたどる「戸隠神社五社巡り」は、戸隠エリアの豊かな自然と、この地で育まれてきた信仰を体感できる。

戸隠神社五社巡り

【1】宝光社

戸隠神社宝光社戸隠神社宝光社

長野市街地から進んでいくと最初にあるのが「宝光社」だ。270段の石段を上ると、戸隠神社の中で最も古いといわれる荘厳な社殿が現れる。

  • 御祭神:天表春命(あめのうわはるのみこと)
  • 御神徳:開拓、学問技芸、裁縫の神、安産の神、女性や子どもの守り神

【2】火之御子社

戸隠神社火之御子社戸隠神社火之御子社

宝光社の境内右手奥に神道(かんみち)があり、約15分歩くとたどり着くのが「火之御子社」。車なら約2分の距離だが、風情ある古の道をのんびり歩くのもいい。

境内にある樹齢500年を超える「夫婦の杉(二本杉)」や「西行桜」も見どころだ。

  • 御祭神:天鈿女命(あめのうずめのみこと)が主祭神で、他に三柱の神様を祀る
  • 御神徳:舞楽芸能の神、縁結びの神、火防の神

【3】中社

戸隠神社中社戸隠神社中社

再び神道経由で歩いて約30分、車で約5分に位置するのが、戸隠エリアの中心部にある「中社」。84年ぶりに建て替えられた正面大鳥居を中心にして、樹齢800年といわれる3本の大きな杉が目に入る。境内にも樹齢700年を超えるご神木があり、自然の力強さに圧倒される。

隣接する宝物館「青龍殿」は戸隠信仰に関する史料を展示しているので、そちらもあわせて楽しみたい。ほか周辺には戸隠そばを提供する店や土産物店も多いので、休憩がてら食事をするのもおすすめだ。

  • 御祭神:天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)
  • 御神徳:学業成就、商売繁盛、開運、厄除、家内安全

【4】九頭龍社・【5】奥社

戸隠神社九頭龍社戸隠神社九頭龍社

中社の参拝を終えたら「西参道入口駐車場」脇から「戸隠古道」を歩いて約30分、車で約5分移動すると奥社参道入口にたどり着く。そこから戸隠神社の本社である「奥社」と「九頭龍社」までは片道約2kmの道のりで徒歩約30~40分。

途中には茅葺き屋根が珍しい「隋神門」や、CMなどで有名になった樹齢400年を超える約500mの杉並木などがあり、厳粛な雰囲気に包まれる。奥社の手前は急峻な岩場になっていて、山岳修験の歴史を感じつつ登山気分も味わうことも。

戸隠神社奥社戸隠神社奥社

天気がよければ、天の岩戸と伝えられる戸隠山が間近に迫る絶景も楽しめる。「奥社」と「九頭龍社」を参拝したら、神聖さとともに達成感に包まれるに違いない。

◆奥社
  • 天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)
  • 御神徳:開運、心願成就、五穀豊穣、スポーツ必勝
◆九頭龍社
  • 九頭龍大神(くずりゅうのおおかみ)
  • 御神徳:水の神、雨乞いの神、虫歯の神、縁結びの神
「戸隠神社五社巡り」の道中は整備されているが、天候などの理由によっては途中ぬかるんでいる箇所も。歩きやすい靴と服装、クマ避けの鈴、飲み物などの装備を整えて楽しもう。

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■宝光社
【住所】 
長野県長野市戸隠宝光社

【駐車場】 
無料(約20台)

■火之御子社
【住所】 
長野県長野市戸隠(宝光社と中社の間)

【駐車場】
無料(約3台)

■中社
【住所】 
長野県長野市戸隠中社3506

【駐車場】
無料(約100台)

■九頭龍社・奥社
【住所】 
長野県長野市戸隠奥社

【駐車場】
奥社参道入口付近数カ所に約200台の有料駐車場あり

【各社の問い合わせ】
戸隠神社(中社社務所)
026-254-2001

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