長寿県として知られる長野県のなかでも、トップクラスの長寿率を誇る佐久市。中心部を千曲川が流れ、佐久鯉や野菜、果実、山菜など、自然と食の恵みが豊富であること、そして地域医療の発展が健康長寿の秘訣と考えられているそう。
そんな佐久市で長寿地蔵として全国的に知られ、県内外から多くの拝観客が健康長寿祈願に訪れているのが、成田山薬師寺の山門前に建立された「ぴんころ地蔵」。柔和な表情で頬に右手を添えた姿が愛らしく、「ぴんころ」の親しみやすい響きと相まって、ついつい地蔵の前で微笑んでしまう。
「ぴんころ」とは「健康で長生きし(ぴんぴん)、寝込まず楽に天寿を全うする(ころり)」という意味の「ぴんぴんころり」の略称。
佐久市の健康長寿のご利益を多くの人と分かち合おうと、地元の「のざわ商店街振興組合」の有志が2003年に建立した。デザインは愛媛県今治市の作家・馬越正八氏が手がけ、高さは約1メートル、直径約60センチ。今では佐久市の健康長寿のシンボルとして欠かせない存在となっている。
なお、山門までの約30mの石畳の参道では、毎月第2土曜日に「のざわ山門市」を開催。終戦直後まで続いていた「門前市」を名称も新たに復活させたもので、旬の農産物やぴんころグッズなどが並び賑わう。“ぴんころ詣”とあわせて楽しんでみては。
■近隣ホテル・宿のお得なプランはこちら宿泊プランを見る
※プランを見るには会員登録(無料)が必要です
地図を見る