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国道20号線沿い、山梨県との県境に位置する富士見町の道の駅「信州蔦木宿」。諏訪地域にできた最初の道の駅として、また、山梨・東京方面からの玄関口として人気を集めている。

駅名の由来となっている「蔦木宿」は、江戸時代に南諏訪繁栄の中心地として栄えた甲州街道の宿場町。
往時のにぎわいをよみがえらせようと、地域住民が出資をし合って協議会をつくり、国土交通省から指定管理を受けて運営している珍しいタイプの道の駅だ。

その結果、自由がきくため、農産物も近隣の原村や茅野市のほか、行政区分をまたいで山梨県北杜市からも出荷されている。つまり、八ヶ岳山麓各地のさまざまな大地の恵みを1カ所で楽しめるのだ。

そのひとつが「蔦木米」。富士見町蔦木地区は全国屈指の高食味を誇る米の産地でもあり、直売所でも、この希少な「蔦木米」を購入することができる。
さらに、お食事処「てのひら館」では、「蔦木米」や旬の地元食材を使ったメニューも味わえる。

八ヶ岳山麓は国内屈指の蕎麦の名産地でもある。厳選したそば粉を使った本格手打ち蕎麦と「蔦木米」、その両方を楽しむなら「蔦木宿定食」がおすすめ。旬の地元野菜の天ぷらや地元食材の小鉢がセットになったお得な定食で、「てのひら館」一番の人気メニューだ。

加えて蕎麦は、そば殻を剥いて挽いた「丸抜き」と、そば殻ごと挽いて粗いふるいにかけた「荒挽き」、「丸抜き十割」の3種類のそば粉を使用。
「丸抜き」は細切りでコシがある上品な味わいの白い蕎麦になり、「荒挽き」は独特の黒色と中太の蕎麦で素朴な喉ごしが楽しめる。「丸抜き十割」は蕎麦の濃厚な香りや味わいが特徴で、蕎麦だけでも10種類以上のメニューが揃う。蕎麦通も満足すること間違いなしだ。

食後におすすめしたいのが、「ポッポ牛乳」で有名な野辺山高原の
牛乳工場「ヤツレン」とのコラボソフトクリーム「ほぺ落ちソフト」。ジャージー牛乳たっぷりのさらりとしたソフトクリームは、やさしい甘さで上品な味わい。“別腹”感覚で食べられそうだ。
「ヤツレン」のジャージーヨーグルトと、季節のさまざまなジャムをミックスした「ソフト&ヨーグルト」なら、爽やかなヨーグルトとジャムの果実感も合わせて楽しめる。

なお、直売所では他に、富士見町内の「味の開発研究会」が大豆の栽培から手がけた味噌も。全国にリピーターがいる一品だ。
この他、話題の南米原産雑穀・キヌア(富士見町産)や、町特産の「赤いルバーブ」なども販売。見かけたらぜひ味わってほしい。

建物は宿場町時代をしのばせる木造建築が軒を連ねる造りで、一角には源泉掛け流しの日帰り天然温泉「つたの湯」も。

実はここ、日本で初めて天然温泉が併設された道の駅でもあるのだ。

大浴場や源泉風呂、ジャグジー、サウナのほか露天風呂もあり、熱すぎない湯でのんびりとくつろげる。

施設内には約100名が休める和室休憩室があり、食べ物の持ち込みも自由。また、「てのひら館」の食事と入浴券がセットになった「温泉セット」メニューなら、お得に両方を楽しめる。

広大な敷地では、夏祭りや秋の新米まつり、新そばまつりなどのほか、毎月、フリーマーケットや新鮮野菜市などのイベントも開催。
※イベントの詳細については公式サイトを確認しよう 八ヶ岳観光の休憩スポットや立ち寄り場所として、グルメ・温泉・諏訪文化をぜひ楽しんでほしい。
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