
蓼科山や八ヶ岳連峰を見渡す蓼科湖畔に位置する道の駅。2022年時点で長野県内最新である52番目の道の駅として、茅野市から美ヶ原高原を結ぶ観光道路「ビーナスライン」沿いに2020年7月に開業した。蓼科観光の新拠点だ。

国定公園内にある貴重な道の駅であり、茅野市初の道の駅として、また諏訪地域でも2カ所目の道の駅として注目を集めている。

人気のテナントが、木の温もりを感じる佇まいのご当地ソフトクリーム店「蓼科アイス」。かつてこの地を愛し、蓼科高原の別荘で創作活動に励んだ日本映画界の巨匠・小津安二郎監督をはじめとする芸術家や、文人墨客が滞在中に通っていた喫茶店「蓼科アイス」がモデルとなっている。

提供するソフトクリームは、近年人気の太巻きタイプ。おもちゃのようなかわいいフォルムに加え、口当たりもなめらかで濃厚な味わいが魅力だ。

定番メニューは、地元・原村にある「八ケ岳中央農業実践大学校」の牛乳を使った「牛乳ソフトクリーム」と、バニラビーンズが香る「濃厚ソフトクリーム」の2種類(各500円)。
社長の鎌倉功さんは諏訪地域の素材にこだわり、トッピングも地元の蓼科養蜂が手がける「アカシアはちみつ」などを使っている。この「アカシアはちみつ」を「牛乳ソフトクリーム」にかけた「牛乳ソフトはちみつがけ(550円)」は、牛乳本来の自然な甘さとハチミツのコクが相まったあと引くおいしさだ。

このほか、季節ごとに変わる期間限定のソフトクリームも。茅野市産のいちごやりんご、長野県産のシャインマスカットやナガノパープルなど、旬の果物を使ったバラエティ豊かな味わいが四季折々に楽しめる。
また、岡谷市の蔵元「豊島屋」の銘酒「神渡(みわたり)」の酒粕ソフトが登場することも。いつ訪れても、他とは一味違う新しいフレーバーと出合えるのが楽しい。

こうしたソフトクリームと合わせ、開業1周年を記念して復刻したのが、小津監督が好んだというアイスキャンディー「蓼科アイス(450円)」。
実は、子どもの頃に家族で「蓼科アイス」に通い、経営者夫妻によく遊んでもらっていた縁もある鎌倉さん。地元からも復刻を求める声が多くあったことから、40年前の記憶を頼りに味を再現したそう。ラムネ味やオレンジ味など、懐かしい味が揃う。

蓼科湖周はウッドチップが敷かれた約1.5kmの遊歩道や、緑が広がる公園広場が整備されていて、雄大な景観を眺めながらの散策も楽しい。

釣りやボートも楽しめ、無料で利用できる彫刻公園も。
※2023年7月1日(土)より、彫刻公園は今後の公園維持や管理のため入場料が必要となります。
道の駅の駐車場一角には、休憩展望室やトイレも整備されており、散策に疲れたらゆっくり休むことができる。

さらに、一帯には飲食店や温泉施設が点在。車で15分ほどの場所にある大型ロープウェイ「北八ヶ岳ロープウェイ」では大迫力の空中散歩も。
道の駅を拠点に、1日かけてゆっくりと高原リゾートを満喫してみては。
■近隣ホテル・宿のお得なプランはこちら宿泊プランを見る
※プランを見るには会員登録(無料)が必要です