長野市街地から車で約30分の国道19号線沿い。旧信州新町(現長野市信州新町)に位置する道の駅「信州新町」は、山間地ながら、新鮮な地場産品とおいしい郷土食を求める人でいつも大にぎわいだ。
1988年に「信州新町地場産業活性化センター」として開設され、1993年には長野県第1号の道の駅として正式登録された。
自慢のひとつが、1988年の開設当初から営業を続ける「そば信」の手打ち蕎麦。おいしさはもちろん、ざるそばが580円など価格も手頃とあって、地元客が多く訪れるお墨付きの味わいだ。県外からもリピーターが通い、行列が絶えない。
フードコートのように広い店内だが、昼時は平日でも混み合うため、時間をずらして訪れるのも一手。8時30分から18時までの通し営業なので、いつでも利用しやすいのも魅力だ。
人気の秘密は、蕎麦の打ち方にある。良質な蕎麦の名産地ながら収穫量が少ないため、食通の間で“幻の蕎麦”を生み出す地として知られる、「左右(そう)高原」で民宿を営んでいた祖父母の代から受け継ぐ伝統の技だ。
コシが強く、黒みがかった太い田舎そばが特徴で、そば粉は県内の契約農家の玄蕎麦を中心に仕入れたもの。店内の石臼で毎日そば粉を自家製粉しており、挽き立て・打ち立て・茹で立ての「3立て」の手打ち蕎麦が味わえる。
一番人気は、地元新鮮野菜の揚げたて天ぷらをセットにした「天ざるそば(950円)」。
現在は「天ざるそば」の海老天を増量し、自家製の漬物も付いた「Go To セット(1,000円)」で、よりお得に楽しめる。
食堂スペースには、他に「元祖信州おやき」の店舗も。水と小麦粉だけで練った生地で地元野菜の具材を包み、ほうろくで両面に焼き目を付けた、こんがり香ばしい「焼きおやき」を提供している。素朴な郷土の味わいが親しまれている。
売店と農産物直売所は2022年2月に、開業以来初となる大規模な改修工事が行われた。陳列棚の間の通路が拡大され、車いすやベビーカーも通りやすい配置に。
店内には地元産の野菜や加工品、お土産商品が並び、農産物を出荷する生産者には栽培日誌を提出してもらっているので、安心して購入できる。
さらに、夏から晩秋にかけては、長野市内屈指の品揃えを誇る天然きのこも自慢。ハイシーズンには数十種類が店頭に並ぶという。保健所からも認められているきのこ名人が安全を確認しているので安心だ。
加えて、信州新町の伝統食といえば、ジンギスカン。タレ味や味噌味の他、ラム肉や、信州新町産のサフォーク肉を使ったものなどが種類豊富に揃う。
特に地元産サフォーク肉は町内でも流通量が少ない貴重な商品。見つけたら即購入をおすすめしたい。
■近隣ホテル・宿のお得なプランはこちら宿泊プランを見る
※プランを見るには会員登録(無料)が必要です。
■道の駅「信州新町」
【住所】
長野県長野市信州新町水内4619
【営業時間】
8時30分~18時(食堂17時L.O.)
【定休日】
1月1日・2日、年2回の棚卸し(3月・9月)
【駐車場】
無料(普通車 84台、身体障害者用4台)
【問い合わせ先】
026-262-2228⇒公式サイトはこちら
地図を見る