生坂村

貴重な「灰焼きおやき」も!昔ながらの“母さんの味”が楽しめる道の駅「いくさかの郷」

2022年12月13日 更新

スポット
  • 道の駅

道の駅「いくさかの郷」

この記事を書いた人

ライター
島田浩美

長野県飯綱町生まれ。信州大学卒業後、2年間の世界一周旅を経て、長野市の出版社に勤務。2011年、同僚デザイナーと「旅とアート」がテーマの書店「ch.books」オープン。趣味は山登り、特技はトライアスロン。


県内50番目の道の駅として、2019年にグランドオープンした道の駅「いくさかの郷」。国道19号から生坂村の中心部につながる県道沿いにあり、地域活性化を願う地元住民の念願がかなって誕生した。

食堂「かあさん家」作業画像
中心となるのは、農産物直売所と食堂「かあさん家」だ。もともと村農業公社の食堂兼農産物加工・販売施設である「かあさん家」。村の女性たちが村産の食材を使って作る加工品や郷土食が高い人気を集めてきた。

食堂内観
道の駅新設に伴い移転しても、その評判は変わらず。食堂は昼時には常に行列ができ、地元の利用者から観光客まで幅広い客層でにぎわう。

看板メニューは村産の地粉を使った手打ちうどん。手づくり味噌を使った「おにかけ」や、太麺うどんを具沢山で煮込んだ「煮込みうどん」、変わり種の「豆乳うどん」や、パスタ風に仕上げた「うどんDeミートソース」など、多彩なメニューが揃う。

とうじうどん
寒い季節におすすめなのが、熱々のつゆを使った「とうじうどん」。村では昔からどこの家庭でも作っていたというほど地域に根付く郷土料理だ。

「とうじかご」とよばれる柄のついたかごにうどんを入れ、味噌仕立てのつゆと具が煮込まれた鍋でさっと湯がいて味わう。

食堂「かあさん家」作業画像
麺は細麺ながらしっかりとコシがあって柔らかく、手打ちならではの喉越しやほのかな地粉の香りは懐かしさも。

店内では食事をしながら、併設の加工所で実際に麺を打ったり、名物のおやきを作る様子を眺められるのも魅力だ。

灰焼きおやき
おやきは、村伝統の「灰焼きおやき」。地粉を使った皮でたっぷりの具材を包み、灰の中でじっくり蒸し焼きにする。この製法は安全上の観点から今では保健所の許可が下りず、新規には作れない貴重なもの。

「かあさん家」では毎日250個作るそうだが、昼前には売り切れてしまうほど好評だ。

おやき作業
おやき作業
味わいは素朴で、外はカリッと香ばしく、生地はしっかりと噛み応えがあり、噛めば噛むほど滋味深い。大人のこぶし大ほどのサイズで、食べ応えも十分だ。

直売販売商品
さらに、地元農産物が揃う直売所でも「かあさん家」の加工品を販売している。

ブドウ
直売所には、村の農産物がずらり。秋はなんといっても、村内約30のブドウ農家が生産する村のブドウブランド「イクサカラット」のシャインマスカットやナガノパープルなどが大人気だ。

春は山菜やハチク(タケノコ)、秋はマツタケも自慢で、遠方からも多くの人が買い求めに訪れる。

特産品
加えて、村ではハンガリーとの連携を進めており、直売所一角ではワインなどハンガリーの特産品を販売。

「かあさん家」でも、在日ハンガリー大使館監修のハンガリー料理を提供しており、特色ある道の駅づくりをかなえている。

そば
さまざまなイベントを企画しているのも、この道の駅の特徴だ。

毎月第3土曜日は村内団体による特産市を開催。村産「信州ひすいそば」の手打ち生蕎麦や、ハチクを使った弁当など、各団体が地域の食材を使って開発した特産品が販売される。

豆腐
また、毎週金曜は「かあさん家」お客様感謝デイ。週替わりで、かあさん豆腐、おからドーナツ、おまんじゅうなどの加工品が特別価格で販売されるので、お見逃しなく。

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■道の駅「いくさかの郷」
【住所】
長野県東筑摩郡生坂村5204-1

【営業時間】
かあさん家:10時~16時(食事11時~14時L.O)

農産物直売所:9時~17時

【定休日】
月曜 (祝日の場合は翌日)

【駐車場】
無料(普通車35台、大型5台)

【問い合わせ先】
0263-69-1930

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