
上田市の西隣に位置する青木村。「青木三山」と呼ばれる山々に囲まれた自然豊かな村で、温泉愛好家が足しげく通う温泉地でもある。
そんな青木村で人気の温泉のひとつが、古くから「子宝の湯」として知られる「田沢温泉」だ。

開湯は飛鳥時代後半と伝えられ、今なお古き良き湯治場の雰囲気を残す温泉街が魅力。石畳の通り沿いには、島崎藤村の写生文「千曲川のスケッチ」に登場する「ますや」などの老舗旅館や白壁の土蔵が立ち並ぶ。
格子戸が目印の共同浴場「有乳湯」は、歴史を引き継ぎながら2000年にリニューアル。
料金は大人(中学生以上)200円、子ども(4歳~小学生)100円。良質な温泉を銭湯よりリーズナブルに楽しめるとあって、温泉ファンはもちろん、地元の人にも大人気のスポットだ。

男湯・女湯とも、湯船ひとつのみのシンプルな造り。
特長は、湯に浸かると体中に気泡がつく心地良さだ。ぬるめの湯にのんびり浸かっているうちに体が芯から温まり、肌はつるつるに。高血圧症や神経痛、皮膚病、慢性リューマチなどにも効果があるとされている。

「子宝の湯」「はらみ湯」として有名なのは、その昔、ここに湯治に訪れた山姥が、童話「金太郎」で知られる坂田金時を産んだという伝説から。
「有乳湯」の名前も、子宝に恵まれ乳の出が良くなるという言い伝えが由来だ。すぐ近くには源泉を使った無料の足湯もあり、気軽に立ち寄るスポットとしてもおすすめ。
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