標高約800mの小諸市御牧ヶ原台地。2018年8月、360度を見渡せる壮麗なこの地で「Gió Hillsワイナリー」が誕生した。木造2階建てのワイナリーは、北に浅間連山、南に八ヶ岳連峰、遠くに北アルプスや富士山も望むことができる絶景ポイントに立つ。
ワイナリー名の“Gió(ジオ)”は、ベトナム語で「風」を意味する。醸造責任者の富岡隼人さんが、かつてボランティアをしていたベトナムと同地をつなぐ役目を果たしたいという夢と、御牧ヶ原の台地を表現する“Hill(丘)”を組み合わせて命名した。
ビニールハウスをイメージして建てられたワイナリーの1階は醸造場になっており、前日までに予約をすれば無料で見学できる。
2階は自社ワインの販売やカフェスペースになっている(ランチは土日祝のみ提供)。テラス席でのカフェタイムは、至福のひと時だ。
ワイナリー開業からは4年ほどだが、ワイン用ぶどうの栽培の歴史は古い。手がけてきたのは同市の老舗温泉宿「中棚荘」5代目荘主で隼人さんの父・富岡正樹さんだ。2002年に「マンズワイン」の契約農家としてシャルドネを888本定植したことからスタートした。
5年後の2007年に、委託醸造でオリジナルの「中棚シャルドネ」を販売するとともに、同温泉宿での食事に合わせて提供し、好評を得る。その後メルローをはじめ、ピノ・ノワール、ソーヴィニヨン・プランを定植していった。
現在では宿とワイナリーが車で約10分で往来できる立地を生かし、週末や祝日を中心に、夜のワイナリーに案内する「ナイトワイナリー」を開催。ワイナリーを持つ世界初の老舗温泉宿の挑戦に、これからも期待したい。
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■Gió Hillsワイナリー
【住所】
長野県小諸市山浦富士見平5656
【営業時間】
カフェ10時~16時(ランチは土・日曜、祝日11時30分~14時)
【定休日】
不定休
【駐車場】
無料(15台)
【問い合わせ先】
0267-48-6422⇒公式サイトはこちら
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