
長野市街地から車で約25分。戸隠方面へと向かう標高1,050mの飯綱高原に、2022年4月オープンした「nagano forest village 森の駅Daizahoushi」。
大座法師池やカラマツに囲まれた5つのフィールドと「森の駅Daizahoushi」からなる、癒しと育みの自然体験リゾートだ。

周辺の環境との調和を考慮して造られた木造平屋建ての建物は、マルシェやカフェレストランからなる「グローサラント棟」と、冬でも屋内のツリーハウスなどで遊べる全天候型の「アクティビティ棟」の2棟からなる。

外壁には、この地に自生していたカラマツ材を活用。薬剤や塗料は一切使用せず耐久性を持たせている。
両棟は屋外共用デッキでつながり、気軽に往来できる親しみやすいサイズ感だ。

食料雑貨や日用品を意味する「grocery(グロッサリー)」と「restaurant(レストラン)」を組み合わせた造語から名付けられた「グローサラント棟」のテーマは「食育」。マルシェには、飯綱高原がある長野市芋井地区産の農産物を中心に、新鮮な朝採れ野菜や季節の農産物が並ぶ。

ジャムやドレッシング、味噌や醤油など、各種調味料も充実しており、キャンプでの利用はもちろん、お土産にもおすすめ。

2022年7月には、長野県民おなじみの老舗七味唐辛子メーカー「根元 八幡屋礒五郎」とのコラボで、キャンパー向けのオリジナルスパイス「七味バーベキューソルト」を発売。「八幡屋礒五郎」直営店とオンラインショップの他はここでしか手に入らないので、お土産にもぴったりだ。

冷凍コーナーでは牛や豚の精肉も販売しているため、キャンプ食材をここで買い揃えることもできる。BBQ中に食材が足りなくなっても安心だ。

ドリンク類も充実。豊富に揃う長野県産のクラフトビールやシードルは、これまたお土産にもおすすめ。

店内一角では、農林業被害対策として駆除された信州産の鹿革を使った小物やアクセサリーを販売。「命をつなぐ取り組み」として、注目を集めている。
鹿肉を使った低脂質・低カロリーのペットフード、鹿肉ジャーキーも販売しているため、愛犬家・愛猫家はぜひチェックを。

レストランでも地元の新鮮野菜をふんだんに使ったメニューが充実。11時から17時のランチタイムは「グローサリーサラダ」と「グローサリーピザ」がおすすめだ。

サラダは15~20種類の旬の野菜や日替わりの具材がたっぷり盛られ、大きな木製脚付きプレートがインパクト大。
数種類のきのこに加えて、パプリカやスナップエンドウ、コリンキー、ラディッシュ、ミニキャロット、エディブルフラワーなど、ちょっと珍しいものやカラフルな野菜で鮮やかに彩られ、目にも美しい。酸味のあるさっぱりとした味わいのドレッシングがまたよく合う。
ボリューム満点なので、2~3人でわいわい取り分けるのもいいだろう。

ピザにも多くの野菜がトッピングされ、チーズもたっぷり。厚めの生地なので、大満足の食べ応えだ。
他にも、野菜を無駄なく使うよう、皮や切れ端などの端材を使った「ベジブロススープ」など、より「食育」を感じられるメニューも。ホットサンドやハンバーグ、グリルチキンなどのメニューも見逃せない。

コーヒーは、長野市の自家焙煎コーヒー店「平野珈琲」のオリジナルブレンド。フォレスト感のある爽やかな飲み心地だ。ホットまたはアイスから選べる。

店内は40席あり、空調は地中熱を利用。より自然に近い形で、体にも環境にもやさしい快適な空間が保たれている。

屋外のウッドデッキ席でも食事ができ、ペット連れもOK。こちらは20席あり、目の前に大座法師池が広がる抜群の眺望だ。景色を眺めながらソファ席でくつろげば、自然光の下で開放的なリラックスタイムも味わえる。

また、池畔にも大型デッキサイトを新設。サラダ以外はテイクアウトができるので、ピクニック気分で絶好のロケーションとともに楽しみたい。

ランチメニューの他、朝9時から11時はモーニングメニューとなり、17時からはディナーメニューを提供。ライトアップされた夜は、また違った雰囲気のなかで食事を楽しめる。

「アクティビティ棟」はあえて冷暖房は使わず、周辺の自然と同じ環境を屋内で体感可能だ。大座法師池のほとりのキャンプフィールドの利用や道具のレンタルもこちらで受け付けている。

屋内アクティビティ空間のテーマは「自然育」「木育」。

子どもの好奇心や遊び心を大切に、5棟のツリーハウスやネット遊具、すべり台などが設置されている。こちらも自生していた県産カラマツを使って職人が一つ一つ手づくりしたものだ(利用は有料)。
その他ハンモックなどもあり、子どもはもちろん、大人も楽しめる。

キャンプ風のままごと道具や建設機材風のおもちゃもあり、遊びからも周辺環境を感じられるシチュエーション。悪天候の場合でも室内でたっぷり遊べるのがうれしい。

子どもの見守りスペースは飲食可能で、授乳室も完備。のびのび遊ぶ子どもたちを安心して見守ることができる。

「アクティビティ棟」入口には、長野市のアウトドアショップ「NATURAL ANCHORS(ナチュラルアンカーズ)」のセレクトによるアウトドアグッズや長野県生まれの調味料、手軽に調理ができる食材などの販売も。
気軽に自然を楽しみたいアウトドア初心者向けのアイテムも揃っており、女子会などにもおすすめだ。

100年以上続く長野市のりんご農家「宮下果樹園」のジャムは、具だくさんのコンポート風。キャンプシーンではホットサンドの具材としても好評だ。
松本市の人気カフェ「amijok(アミジョク)」のオリジナルパンケーキミックスは、パッケージにそのまま水や牛乳を入れてタネをつくることができ、アウトドアでも使いやすいアイテム。

売れ筋は、八ヶ岳山麓のジェラートファクトリー「YETI GELATO(イエティ ジェラート)」のオリジナルドレッシング。酸味の効いた味わいで何にでも合わせられる。
松本市の洋食屋「The Source Diner(ザ ソース ダイナー)」のスパイスソルトは、同市の老舗味噌蔵「丸正醸造」の味噌パウダーをベースに、約15種類のスパイスをブレンドしたパンチのある味わい。普段の料理のアクセントにも。

キャンプフィールドの炊事場には、1時間500円(要予約)で使えるピザ窯も設置。ぜひ本格的なピザづくりに挑戦してみよう。

一角にあるダイダラボッチの大きな人形は、長野市の画家・TOMOYAARTS(トモヤアーツ)さんが飯綱高原にある「こどもの森幼稚園」の園児たちと一緒に手がけた作品。
口に含んでも安心の絵の具で、パーティー衣装が描かれている。キャンプの楽しい雰囲気を盛り上げてくれること請け合いだ。

屋外ツリーハウスがあるグラスフィールドは、デイキャンプやイベント向けの芝生広場。

イベント時には、ツリーハウスに登ることができる。周囲の木枠は「森の駅」“ヤギの駅長”のための駅長室になっている。

市街地から気軽にアクセスでき、最高のロケーションのなか、自然やアウトドア、食事やショッピングを楽しめる新拠点。
人気観光地の善光寺と戸隠のちょうど中間地点に位置するが、立ち寄るだけではもったいない。時間をかけてゆっくり過ごしてみては。
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