飯⼭

懐かしい農村の原風景に出会え、心癒される作品世界が広がる「高橋まゆみ人形館」

2023年02月03日 更新

スポット
  • アート・カルチャー

高橋まゆみ人形館


この記事を書いた人



ライター
島田浩美

長野県飯綱町生まれ。信州大学卒業後、2年間の世界一周旅を経て、長野市の出版社に勤務。2011年、同僚デザイナーと「旅とアート」がテーマの書店「ch.books」オープン。趣味は山登り、特技はトライアスロン。


農作業中にひとやすみするおばあちゃん。孫と遊ぶおじいちゃん。北信濃の農村の素朴な暮らしや風景がそのまま再現されたような、生き生きとした表情や仕草の人形たち。

全国にファンを持つ飯山市在住の人気人形作家・高橋まゆみ氏が作る作品だ。どれも今にも動き出しそうなほど自然体で、ほのぼのとした温かく懐かしい雰囲気が漂う。

外観
2003年から2010年までの全国95カ所での巡回展で、180万人を動員した高橋氏。その唯一無二の⼈形の世界観と、舞台であるふるさとの原⾵景が同時に楽しめる場所づくりをめざし、飯⼭市に2010年に誕生したのが「高橋まゆみ人形館」だ。

豪雪地帯、飯山ならではの雪よけの庇「雁木(がんぎ)」が連なり、古くから多くの寺が立ち並ぶ風情ある“寺の町”の風情も感じる町並みの一角にある。

ギャラリー
館内の3つのギャラリーでは、常時100体前後の作品を展示。表情豊かで、顔や手のしわまでリアルに表現された人形たちを間近に見つめると、実際に目の前にその光景が広がっているような感覚に引き込まれる。

体操をしているおじいちゃん・おばあちゃん
作品を見て、思わず笑ったり、心が癒やされて励まされたり、懐かしい風景を思い出して涙する人も。

毎年、3月と9月の年2回、新作人形を交えながら作品の展示替えも行っている。作品自体の写真撮影はできないが、館内や中庭にフォトスポットが設置されているのもうれしい。

おにぎりを食べるおじいちゃん・孫・おばあちゃん
実際に人形に使われている衣服は長く着込まれた古着が使われているそう

映像コーナーでは、10分ほどの人形の創作風景の映像を放映。貴重な制作過程を見ることができ、その繊細な指先の動きからは、人形づくりに対する熱意が伝わってくるようだ。

なお、毎月15日の10時から12時までは作家本人が在館。実際に創作への思いやこだわり、人形作りのコツなどを聞きたい人はぜひ在館日に訪問を(15日が休館日の場合は翌日在廊。都合により不在の場合もあるので、事前に問い合わせを)。

ミュージアムショップ
ミュージアムショップでは、子育てをしつつ約30年間創作に打ち込んできた高橋氏のエッセイ集や、人形の作り方も掲載された作品集などの書籍のほか、作品をモチーフにしたポストカードやメモ帳といった文房具、マグネット、手ぬぐいなど、種類豊富なオリジナルグッズを販売。

人形館オリジナルラベルの八幡屋礒五郎の七味や新作ポストカードなど、新商品も続々と登場しているので、何度訪れても楽しい。

café花あかり
併設の「café花あかり」では、素材にこだわった手作りの軽食やドリンクなどを提供。季節限定メニューも揃っているので、作品鑑賞の余韻に浸りながら、四季折々の味覚を楽しめる。

釣りをするおじいちゃんと孫
誰もが優しい気持ちに包まれ、古き良き時代にタイムスリップしたような感覚を味わえる空間。忙しない日常を離れ、時間をかけてゆっくりと過ごしたい。

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■高橋まゆみ人形館
【住所】
長野県飯山市飯山2941-1

【営業時間】
9時~17時(入館は閉館の30分前まで)
※12月~3月は10時~16時

【定休日】
水曜(祝日の場合は開館)、年末年始
※展示替え休館等の臨時休館あり
※10月は無休

【料金】
大人620円、小・中学生410円(団体割引あり)

【駐車場】
無料(普通車24台)
※周辺の市営駐車場をご利用ください

【問い合わせ先】
0269-67-0139(9時~17時)

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