下諏訪

名物「二色重」がおすすめ!うなぎ激戦区・諏訪の人気店「うなぎ林屋」

2023年05月17日 更新

スポット
  • グルメ・お酒

諏訪の人気店「うなぎ林屋」

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ライター
島田浩美

長野県飯綱町生まれ。信州大学卒業後、2年間の世界一周旅を経て、長野市の出版社に勤務。2011年、同僚デザイナーと「旅とアート」がテーマの書店「ch.books」オープン。趣味は山登り、特技はトライアスロン。


昭和30年頃まで天然うなぎが豊富に獲れ、漁獲量も高かった諏訪湖。今も周辺の諏訪市や下諏訪町、岡谷市には多くのうなぎ専門店が立ち並び、うなぎの消費量は日本有数。いわば“うなぎ激戦区”だ。

焼かれているウナギ
地域のなかで「関東風(背開きにして蒸し焼き)」と「関西風(腹開きにして蒸さずに焼く地焼き)」、両方の調理法が見られる珍しさも諏訪湖周辺の特徴。

江戸時代に整備された五街道のうち、中山道と甲州街道のふたつの街道の合流点であるという土地柄もあるのか、各店でこだわりのさばき方、焼き方、タレの風味など、伝統の味が受け継がれている。

林屋外観
なかでも、国道20号線沿いに位置する好立地で行列になる名店が、下諏訪町の「うなぎ林屋」。1893年に川魚販売専門の「湖水魚店 林屋(現・林屋川魚店)」として創業した老舗で、2004年、現在の5代目が隣の敷地に新たにうなぎ専門の飲食店をオープンさせた。

うな重
こちらの調理法は、食感を残しつつも余分な脂を落とすために、軽く蒸し焼きにしてから焼き上げる関東風。ふっくらと柔らかく、しっとりとした上品な味わいに仕上がっている。軽い蒸しにより、関東風と関西風の“いいとこ取り”が楽しめる。

二色重
特に人気なのが、創業以来の伝承のタレを使った「蒲焼き」とニンニクの風味をきかせた「塩焼き」の2種類のうなぎがのった「二色重」。ひとつのお重でふたつの味わいが一度に堪能できるので、お得な気分も味わえる、開店当初からのオリジナルメニューだ。

二色重アップ
「蒲焼き」はパリッと香ばしい皮目とふわふわの身の旨味が楽しめ、甘めながらもさらりとしたタレがよく合う。こってりとした濃厚なタレが多いエリアのなか、さっぱりと楽しめるのが特徴的。

「塩焼き」は刻みネギと七味唐辛子がかかり、キャベツの千切りが敷かれたもので、他店では食べられない味わい。シンプルな味付けなので、うなぎ本来の味わいがそのまま感じられる。

また、「蒲焼き」が1切れ丸ごとのっているのに対し、「塩焼き」はカットされているため、見た目としても違いが楽しめる。

薬味一式とうな重
なお、すべてのうなぎのメニューには、薬味として山椒のほかにワサビと刻みネギが添えられており、味に変化をつけながら楽しめるのも同店の特徴。特にワサビはうなぎの脂の旨味を引き立ててくれる。

さらに、薬味一式(ねぎ・わさび・ごま・刻みのりとだし汁)を別途注文すると、混ぜご飯やひつまぶし風にも楽しめる。

うな重
そして、おいしさもさることながら、価格が手頃でコストパフォーマンスも良く、丁寧な接客も魅力。希望に応じて「関西風」の焼き方で提供してくれる点も、心遣いが感じられる。

鯉こい定食
うなぎのほかに鯉料理が楽しめるのも、川魚専門店が併設されている同店ならでは。鯉の旨煮と鯉こくを使った「鯉こい定食」は、二色重と同様、ふたつの鯉の味わいが楽しめる。

また、うなぎや鯉などの川魚が苦手な人には焼き鳥丼や豚丼などの用意も可能だ。事前に相談してみよう。

内観
店内メニューのほとんどは持ち帰りもOK。ただし、夏季(7~9月)は二色重、塩焼き重のテイクアウトが不可に。ぜひ店内で味わいたい。

看板
ところで、土用の丑の日といえば夏が一般的だが、実は年4回あり、特に冬の土用の丑の頃のうなぎは脂がのっていて味わい深いなのだそう。

スタミナ食であるうなぎを食べて、夏の暑さはもちろん、寒さの厳しい長野の冬も乗り切ろう。

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■うなぎ林屋
住所長野県諏訪郡下諏訪町矢木西31
営業時間11時30分~14時L.O.
17時30分~21時(20時L.O.)
定休日水曜
駐車場無料(12台)
問い合わせ先0266-28-8372
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