湯田中渋温泉郷

地元の人たちが大切に管理してきた9つの外湯。渋温泉に宿泊して「九湯めぐり」を楽しもう

2023年01月31日 更新

スポット
  • 温泉

渋温泉「九湯めぐり」

この記事を書いた人

ライター
くぼた かおり

Uターンで地元・長野市に戻り、出版社・広告代理店を経てフリーランスに。長野市信更町に仕事場「山庭舎」を構えながら、中山間地域を探索している。趣味は庭いじりと温泉めぐりで、県内の温泉を網羅するのが夢。


1300年前に全国行脚をしていた僧・行基が湯を発見したといわれる「渋温泉」。戦国時代には武田信玄の隠し湯として傷ついた兵を癒し、温泉街の一角にある「横湯山温泉寺」は信玄の寄進によって開基した歴史がある。

その後は善光寺と草津を結んだ旧草津街道の宿場、湯治場として、時代とともにさまざまなにぎわいを生んできた。

温泉
源泉は約4km離れた地獄谷から鉄分の多い湯を引湯するほか、川岸からも湧き出している。すべてを合わせるとその数は100本以上になり、宿ごとに源泉が異なるのも渋温泉の魅力のひとつ。リピーターの多くに“好みの湯”があるのも納得だ。

三番湯外観
渋温泉で宿泊する楽しみに、「九湯めぐり」がある。温泉街に点在する一番から九番までの外湯は、もともと地元の人たちが大切に管理し、日常的に利用している共同浴場。それを宿泊客にだけ、専用の鍵を貸し出して開放している。

巡浴手拭い
各宿で販売している外湯名が入った「巡浴手拭い」を購入し、入浴の記念にスタンプを集めて、最後に「渋高薬師」を参拝、印受すると、苦(九)労を流してご利益を授かるといわれているのだとか。

ちなみに外湯をめぐる順番は自由だが、最後は結願湯と呼ばれる「九番湯 渋大湯」と決まっている。

九番湯 渋大湯
日帰りで渋温泉を訪れる場合は、「九番湯 渋大湯」を利用しよう。渋温泉旅館組合事務所、または渋温泉駐車場で入浴料500円を払って近隣の宿に鍵を開けてもらえば、誰でも入浴できる。

時間帯によって緑色や茶褐色に見え、わずかに濁りがある塩化物泉の湯は、かなり熱め。洗い場やシャワーはないので、体に湯をかけてきれいにしてから入浴を。熱湯のおかげで短時間でもすぐに体が温まり、心なしか気分がシャキっとするはずだ。

ところどころに噴出する源泉の蒸気や温泉街のレトロな雰囲気もあわせて、湯めぐりを楽しんで。

【渋温泉九湯めぐり 各外湯の効能】
  • 一番湯 初湯…胃腸
  • 二番湯 笹の湯…湿疹
  • 三番湯 綿の湯…切り傷、おでき、子宝
  • 四番湯 竹の湯…痛風
  • 五番湯 松の湯…脊椎病
  • 六番湯 目洗いの湯…眼病
  • 七番湯 七操の湯…外相性緒障害
  • 八番湯 神明滝の湯…婦人病
  • 九番湯 渋大湯…子宝、リウマチ、神経痛

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■渋温泉
【住所】
長野県下高井郡山ノ内町平穏

【営業時間】
・渋温泉に宿泊の方
6時~22時
・渋温泉に立ち寄りの方は「九番湯 渋大湯」のみ利用可
月、水、金曜:13時~17時
日、火、木、土曜:10時~17時
※GW・お盆・年末年始などは毎日10時~17時

【定休日】
無休
※清掃などで利用できない場合あり

【料金】
・渋温泉に宿泊の方
無料
・渋温泉に立ち寄りの方
入浴券1人500円
※渋温泉旅館組合事務所または渋温泉有料大駐車場で入浴券を購入

【駐車場】
渋温泉有料大駐車場 約100台(普通車1台日帰り500円)

【問い合わせ先】
渋温泉旅館組合
0269-33-2921

【公式サイト】
⇒公式サイトはこちら

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