戸倉上山田温泉

母の味を再現した定番ラーメンが人気!戸倉上山田温泉の「大黒食堂」

2023年02月28日 更新

スポット
  • グルメ・お酒

戸倉上山田温泉の「大黒食堂」

この記事を書いた人



ライター
くぼた かおり

Uターンで地元・長野市に戻り、出版社・広告代理店を経てフリーランスに。長野市信更町に仕事場「山庭舎」を構えながら、中山間地域を探索している。趣味は庭いじりと温泉めぐりで、県内の温泉を網羅するのが夢。


善光寺参りの精進落としの湯として親しまれている「戸倉上山田温泉」。その一角に立つ「大黒食堂」は、地域住民だけでなく遠方からも足繁く通う人たちでにぎわう人気店だ。

店内
ガラガラと引き戸を開けると、「いらっしゃいませ!」と朗らかな声で迎えてくれる。店内は3つのテーブルのみと小ぢんまり。初めて入店した人は思わず足を止めてしまうが、「相席でもいい?」と案内されるまま座ると、「こんにちは~」と隣り合う人と軽く会釈したり、ポツポツと会話が生まれる。まるでお茶の間のような心地よさだ。

ラーメン
創業は1967年で、現在は2代目となる店主・夏目和幸さん夫婦が営んでいる。店の定番「ラーメン」(800円)は、まずは透き通ったスープに目が行く。シンプルをモットーに鶏ガラのみを使って数日かけてつくったスープは、とてもまろやか。「下処理をきちんとすることで臭みをなくした」という言葉のとおり、雑味のない味わいだ。

そこに合わせる麺は少しちぢれがある平麺で、細めなのですすりやすい。付け合わせには定番のシナチクとチャーシュー、そして輪切りのネギ。シナチクは一般的なものより薄めにカットしてから、3、4日水を変えていく。そうすることで臭みはなく、繊細な食感が味わえる。

チャーシューもおいしく、その秘訣を伺うと「うちのチャーシューはスープとのバランスを考えて、腿の外側の部位シキンボを使っているんだ。肉の旨味がよく出てやわらかいのが特徴」と夏目さん。

目指すのは創業者である母がつくってきたラーメンで、新しい味ではなく“母の味”に戻すことを大切にしている。

ニンタレカツライス
「ニンタレカツライス」(1,100円)は、豚肉をラードで揚げている。その大きさも見事だが、ニンニクとニラを醤油で漬け込んだオリジナルのタレにも注目したい。パンチがありつつも醤油ベースなのでサッパリとした味わいに。

この料理が生まれた背景には、店で提供していない“餃子”にある。
「ラーメンと餃子って定番だけど、うちは出してないでしょ。そこでニンニクとニラを使って餃子がわりのメニューを考えたのが、ニンタレカツライスだったんだよ」。
ボリュームたっぷりの「ニンタレカツライス」は女性客にも好評で、リピーターが多い。

シンプルながらもこだわりが詰まった「大黒食堂」の料理には、何度でも食べたくなる普遍的な魅力に満ちている。良質な「戸倉上山田温泉」の湯めぐりとレトロな街並み散策と合わせて、ぜひ立ち寄ってほしい。

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■大黒食堂
【住所】
長野県千曲市上山田温泉2-24-1

【営業時間】
11時30分~15時L.O.

【定休日】
月曜、金曜

【駐車場の有無】
無料(8台)

【問い合わせ先】
026-275-0768

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